Vol.7 衣育な玩具【コスチュームセット】ボーネルンド社

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衣服が果たす役割の一つに、『なりきる』ことが挙げられます。

前回に引き続き、子どもたちに『コスチュームセット』を使った『なりきり遊び』を提案しているボーネルンド社を取材しました。

お話を伺ったのは、

ボーネルンド あそびのせかい グランフロント大阪店・

店長 小川知花さん

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■『なりきり遊び』は、どのように子どもの発達を促すのでしょうか

【表現力】

見聞きしたこと、観察したことを、実際に表現できる機会になります。大人の真似をしたい気持ちを叶えて、なりきらせてあげると、普段使わない言葉を使ったりして、語彙がどんどん増えていきますよね。

キドキドには、ステージセットがあるので、表現したいことを人に見てもらいたいという気持ちも叶えられます。他の地域に比べて、こちらグランフロント大阪店は、ステージを利用するお子さんが多いような気がします。表現力が豊かな関西人の気質かもしれませんね。

 

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【社会性】

コスチュームを着て『なりきり遊び』をすると、役割が明確になります。違う役割の人の気持ちを想像したり、思いやることで、社会性が育まれます。

『なりきり遊び』には、台本がありません。自分の頭の中で想像したことを

表現するわけです。ですから、友達と一緒に遊ぶ場合は、互いのストーリーのつじつまを合わせることが必要になり、コミュニケーション能力も育みます。

 

【職業に親しみを持つ】

ガーデナー(造園家)のコスチュームを例に挙げると、ポケットの位置が中央下部に付いています。実際にコスチュームを着てみると、剪定した草花を入れるのにちょうど良い位置であることを察し、その職業への興味につながります。

その他に、消防士やドクターなど、様々な職業のコスチュームがあり、多くの人と関わり合いながら暮らしていることに気づきます。

 

【SOSに気づく】

コスチュームやパペットを使った『なりきり遊び』では、お子さんの隠れた気持ちに気付くこともできます。

例えば、お子さんを虐待している保護者がいたとします。そのお子さんが『なりきり遊び』をすると、保護者になりきって、身振りや口調を真似するので、他の大人が虐待の可能性に気付くことができます。お子さん自身も、なりきることで、いくらかストレスが発散できるのではないでしょうか。

当社は、こういったことを児童福祉に役立てる取り組みにも協力しています。

 

■最後に、私たち衣育研究会に期待することを教えてください

大人目線ではなく、子どもの目線に立った情報発信を期待します。未来を担う子どもたちが、何を必要としているか?そういった情報を期待しております。

 

店長の小川知花さん、ボーネルンド社の皆様、ご協力ありがとうございました!

 

以上

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